2006年08月

2006年08月13日

詩:気楽

清澄庭園






夏は暑い。
蝉が鳴く。
毎日充実していると
昔のことが小さく固まって隅に追いやられる。
今は引っ張り出すのをやめる。
向こうもそのつもりでおとなしくしている。

久しぶりに遠出の散歩に出掛けようかな。
山手線は落雷で止まるからどうしようかな。
いつも落ちるとは限らないが。

思いっきりつまらないところへ行こう。
23区以外の空気が綺麗なところにしよう。
しかし太陽を浴びてないなあ
夏なんだから恩恵にあずかろう。


書道作品 創作「渡 わた・る」

書道作品 創作「渡」s






見渡す限りの野を
風が渡ってゆく。
驚き
感謝する。
背に受けた太陽が
前方に笑顔の影を作る。

書道作品 創作「煙霞癖 えんかへき」

書道作品 創作「煙霞癖」s






意味:山水をこの上なく愛して旅するくせ。

山並み
霞(かすみ)
そこにいる自分。
気持ちは作品のように
解き放たれる。


2006年08月12日

書道作品 創作「刻舟求剣」

書道作品 創作「刻舟求剣」s






読み:ふねにきざみて、つるぎをもとむ。
意味:時勢の移り変わりに気づかず
    いつまでも昔どおりのことを守っている
    愚かさをいう。
    舟の上から剣を落とした人が、
    舟べりにしるしをつけて漕ぐのをやめ、
    その下に当たる川底をさがしたが、
    剣は見つからなかった。
    流れのために舟の位置の変わるのを
    計算に入れなかったからである。
                   =呂氏春秋=

まるで馬鹿面(ばかづら)のような作品にしました。


2006年08月11日

書道作品 創作「地 ち」

書道作品 創作「地」s






意味:つち。
    大地。等。

土の臭いがしない都会。
排気ガスと人と香水の臭いが
埃と一所に舞い上がり長く留まる。
連日の光化学スモッグの独特の臭い、
オキシダントを吸って実際吐きそうになる。
便利なだけでは
どうしようもない。
どんなに品物で溢れても
これでは糞(くそ)と同じだ。
それにつまらない物ばかりだ。
何でこれしか出来ないのだろう。
人間は何でも出来るから
方向を間違うと全てをだめにする。
世界の言葉や国がもし統一されたら
一体どうなってしまうだろう。
へんてこな社会の中で
人類は全員発狂するだろう。
理想的になる可能性はない。
出来ない証拠を環境の扱い方で示している。


書道作品 創作「考槃 こうはん」

書道作品 創作「考槃」s






気の向くままに山水の間に遊び楽しむ。
               =詩経の語=

出来ないことを無理にするのはばかげている。
そんなに俗ではないからやれないのであって、
だからといって出来る人を悪く言う気はない
平気で出来るのだからむしろ尊敬するべきだ。
寂しい後ろ姿さえ無視できれば不可能ではない。

遊びに行ってくる。
悪く思わないでくれ、
怠けているんじゃない
心と体に栄養を与えるのだ。
君たちは仕事のように遊ぶが、
分かってないなあ
中立になりに行くんだ。


2006年08月10日

書道作品 創作「荘 そう」

書道作品 創作「荘」s






意味:おごそか。
    盛んで重々しい。等。

荘厳とは
何の関係もないあらゆるものを中心に集め、
そこからエネルギーの光を世界に放つこと。


書道作品 創作「挫 くじ・ける」

書道作品 創作「挫」s






以前から心に描いていたイメージが
だんだん形になって来ました。
こういう風に書こうとすると
古典的にしかならなかったのですが、
やっと本来の姿を現してくれました。

挫(くじ)けて自分の中に閉じこもった気持ちに
周りから救いの手が優しく差し伸べられています。


2006年08月09日

詩:「戦争」

国立科学博物館の航空機






誰だって戦争を望まない。
なのに継続して人類は殺戮を繰り返す。
人間に生まれたから人間に狙われる。
他の動物には使わない最強の武器で。
男の子は小さい頃から戦闘シーンのある子供向け番組を見て
大人になっても軍事用品に憧れる。
女の子は恋愛と出産に憧れて
それが唯一の幸せと思いこみ
結婚しても理想の男性を捜す。
何かおかしいと思わないか。
全て戦争に繋がっていないか。
兵隊の量産と
その訓練ではないか。
戦争のための男女関係にすぎない哀れな人間。
両者がうまくかみ合わないのはそのため。
昔土地を耕してそれを所有した。
土地は人の手に落ちた。
小さな国の出現である。
ならば他人の土地も所詮人の物だから
奪っても神のたたりには触れないと考えた。
誰かが他人の土地を力ずくで手に入れた時
国と戦争は切っても切れない関係になった。
繁殖力のある野蛮な国は強かった。
理想的な国は弱かった。
国はやがて巨大化して
人の能力の及ばない存在となった。
まるで企業のための社員のように
人は国のための国民になってしまった。
ああ人類の宿命か。
良き小国に
大国の進入を許さない
何らかの方法はないものか。
その出現を望む。


書道作品 創作「隆 りゅう」

書道作品 創作「隆」s






意味:さかん。
    豊満盛大なさま。
    育つ。成長する。等。

あれこれ考えず直接そのまま表現した。
これ以上の純粋は理論上あり得ない、
と言えるまでさっぱりさせることに成功した。

うまく書こうと思わない。
技を見せようと思わない。
人の評価を気にしない。
自分を過大にも過小にも考えない。
美しくなくても構わない。
自然に出てくる力を妨げない。
思い通りに出来ない事を失敗としない。

                         =以上=


2006年08月08日

書道作品 創作「婉 えん」

書道作品 創作「婉」s






意味:しとやか。
    すなお。等

作品の内容は、
見て頂いた方それぞれのご想像にお任せ致します。


2006年08月07日

書道作品 創作「艶 えん」

書道作品 創作「艶」s






意味:上品でなまめかしい。
    はなやかでうるおいがある。等。

仮に世間が私に求めている書があるとすれば
それはどんな物なのか、
一人で想像してみた。
あまり好きではないが、
色っぽさではないかと思った。
人が喜んでくれるなら
満足できる。
そういう性格らしい。


2006年08月06日

書道作品 創作「発 はつ」

書道作品 創作「発」s






意味:外に現す。
    隠れた物事を外へ出す。等。

世間では書に何を求めているのだろう。
勿論書家が引っ張って行かなくてはならないのは分かるが、
今の良くない書環境(技術での武装や盲目的追従)の中で
その形を変え質を上げ提示することも必要だろう。
独自のもので押し通すのもいいだろうが、
人と共に喜び合ってもいいのではないか。


2006年08月05日

書道作品 創作「帰 かえ・る」

書道作品 創作「帰」s






金文(きんぶん)という古い書体を使いました。
この線質によってスケールを大きくしたかったからです。

プラス思考で昔に帰らなくてはいけない。
私達は大変な忘れ物をしている。
財布を忘れて買い物に来たような、
急ぎすぎて何も出来なくなってしまったような。

2006年08月04日

書道作品 創作「始 はじ・める」

書道作品 創作「始」s






ブラームスのピアノ協奏曲第一番のような
内省的な作品になった。
自分は何者なのか、
書家ならば
何をするべきなのか。
はっきりしない中で
ただ書を磨く修練が続く。


2006年08月03日

書道作品 創作「植 う・える」

書道作品 創作「植」s






書いていない作品を書いた。
積極的なやる気がうっとうしくて、
何も表現しない
墨を半紙に置かない
そんな風にした。


2006年08月02日

書道作品 創作「譚 たん」

書道作品 創作「譚」s






意味:はなし。
    ものがたり。

物語の感動と
展開してゆく時間の継続を表現しました。

具体的には芥川龍之介の「杜子春」を
頭に思い浮かべ、
その何とも言えない空間の流れを
とらえてみようと試みました。


2006年08月01日

詩:「正体」

国立博物館の仏






思わぬ方へ来てしまった。
いや、
「ここ」から「あっち」になっただけかも知れない。
長くいてはいけないから
移動したのだ。

人も変わった。
同じ思い出を持っていても
何かの本で覚えた記憶のように
味気なかった。

道が分かれたのか、
始めから一所ではなかったのか。

後からの思い入れで大きかったと
勝手に思い込んでいたのだろう。
誰だってそんなに大した事をやっているわけではなく
本当は弱々しい空っぽの生き物なのだ。


書道作品 創作「贈 おく・る」

書道作品 創作「贈」s






書いた自分と
見て下さる方が両方喜べる作品を書きたい、
と思って作りました。
プレゼントは
あげる方も貰う方も
満足できれば一番なので。

両者の見ている方向が違うせいか
ピカソの絵の様になりました。
それはわたしにとって嬉しい結果です。



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