2006年01月07日
書道 一字書の楽しみ
by Jingoro
一字の書では、恐れず表現。イメージを強く持ち、何枚も何枚も失敗して気に入った作品があれば、人に見せます。
はじめは
「子供でも書けるよ」
「私にはわからない」
といわれてもしつこく聞いて下さい。
やや強引でも鑑賞してもらい、感想をききます。
どうしても鑑賞してくれなければ、乱暴ですが
「アメリカ人のつもりで見て、どう思う?」
「これは10才の子が書いたものだけど、どう?」
「フランスの現代美術家の作品だけど、どう思う?」
でも良いのでは?!。これぐらいの貪欲さがあっても良いと思います。
でも決して、私はセンスがあります、ほめて下さい、という態度で接してはいけません。しっかり鑑賞してもらい、自由に感想を聞きます。
多分、こそくな真似や自分でも良くないと思うところはすぐばれるでしょう。
けなされて腹が立つようなら、自信作じゃないかも知れません。「自信」があるなら腹を立てるまえに、異論を糧にするようつとめます。
純粋にけなされるなら、感性の衝突で、クリエイティブな出来事です。
内心は良いと思っていても、けなす人がいます。このひとにはもう見せない方がいいでしょう。
この作品では、ぼくは湖水のほとりをイメージしました。水平線と山、朝日と湖面に映る太陽。緩やかな風に波紋が広がる景色。
それが作者の意図と合うか、合わないかは作品になってしまえば別のものです。作品ができてしまえば、作者は一人の鑑賞者になります。
鑑賞する感度が上がり、自分で「できた」とおもった作品は、きっとだれもがそこに命を感じるものです。
良いものを書くには、良いものを見ること。同時に、身の回りのものをなんでも鑑賞する事。人が和む姿の美しさ。電車で赤ん坊を抱く母親の美しさ。仕事で多忙な自分のいきいきとした姿などなど。
by Jingoro