2006年07月26日
書道作品 創作「再 ふたた・び」
いくら情熱を込めても
どんなに念じても
動かなかった事は、
技術であっけなく解決できると
この作品で学んだ。
それは内側だけしか向かなかった視線を
離れて外側から注ぐ事だった。
中にしっかりしたイメージがあれば
軽く抑(おさ)えてやるだけで形が浮かび上がる
ということでもある。
「再」と書いた理由は、
壊れてしまったものを
再び立ち上がらせてゆく過程で
部品が集まってゆく様を
現(あらわ)してみたかったからです。
壊れるのは一瞬で
大事なもの程
再生には多くの時間と労力が必要になります。
永遠に消えてしまう場合さえあります。
大きな視野で見ていないと
取り返しが付かない事になってしまいます。
自分がやっている事を外側から常に確認し、
中身がしっかりしているか
皮一枚の形だけになっていないか
自覚しなくてはならないと思いました。