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2007年12月07日

一般 書道 手本1436 臨書 伝・橘逸勢 三十帖策子 でん・たちばなのはやなり さんじゅうじょうさっし 「蘓中呪之」

一般書道手本ー1436

 

 

 

 


 

 

 


 

 




書の線というのは、
筆を置いた時の形が次の動きで別の形になる。
慣れている人は知っていて使いこなすのだろうが、
それは邪道である。
曖昧な、どうなるか分からないところに書の真の姿がある。


一般 書道 手本1435 臨書 伝・橘逸勢 三十帖策子 でん・たちばなのはやなり さんじゅうじょうさっし 「一両内於」

一般書道手本ー1435

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 



線を一度で決めず、
何度も力を補いながらの運筆なので、
まるで子供が書いているようである。
ただ、子供に無い「我」がある。
それは自分だけ都合良くなろうとして、
他人を陥れようとする物である。
「エゴ」とも言う。
大人は常にそれとの戦いの中にいるのだが、
この書は見事に打ち勝っている。


2007年11月27日

一般 書道 手本1434 臨書 伝・橘逸勢 三十帖策子 でん・たちばなのはやなり さんじゅうじょうさっし 「五両孔雀」

一般書道手本ー1434

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 



これだけ自由に書を書く事が出来たのだから
私はもう何の悔いも無い。
100回死んでも、地獄に堕ちても構わない。
いや、出来ればこのまま極楽に居続けたい。


一般 書道 手本1433 臨書 伝・橘逸勢 三十帖策子 でん・たちばなのはやなり さんじゅうじょうさっし 「年已上蘓」

一般書道手本ー1433

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 



「こう書きたい」と「こう書かない」を一緒に考える。
それはお互いを強調しあい、
二つあって初めて存在出来ると言うこと。
愛を実感するためには
それが無い状態を想像出来なくてはならない。


2007年11月25日

一般 書道 手本1432 臨書 伝・橘逸勢 三十帖策子 でん・たちばなのはやなり さんじゅうじょうさっし 「中當以十」

一般書道手本ー1432

 

 

 




 

 

 

 

 

 



この世はまるでマラソンの残り10キロの様だ。
ゴールは出来ると思うのだが、
地獄の苦しみである。

しかし本当の地獄にゴールは無い。


一般 書道 手本1431 臨書 伝・橘逸勢 三十帖策子 でん・たちばなのはやなり さんじゅうじょうさっし 「或為藥所」

一般書道手本ー1431

 

 

 

 


 

 

 

 

 





私は作品を書く人間になることにした。
つまり、話したり別の事をしている私は存在しない。


2007年11月24日

一般 書道 手本1430 臨書 伝・橘逸勢 三十帖策子 でん・たちばなのはやなり さんじゅうじょうさっし 「種種痛等」

一般書道手本ー1430

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 



この法帖は、
これだけ自由に書いていて統一感があるのは何故だろう。
ある程度のパターンがある。
しかし何よりも、
美に対する思い入れがある。
それがその人の肉体を使って時代の中で形になっている。
書に美を求める伝統はどこから来ているのかは、
よく分からないが、東アジアの人だけが
美の舞台に乗せたと言う事なのだろう。


一般 書道 手本1429 臨書 伝・橘逸勢 三十帖策子 でん・たちばなのはやなり さんじゅうじょうさっし 「鬼魅所着」

一般書道手本ー1429

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 



臨書をしていていつも思うのだが、
先生に就かず、
自分で臨書をしている人の
同じ法帖の同じ部分を観てみたい。


2007年11月19日

一般 書道 手本1428 臨書 伝・橘逸勢 三十帖策子 でん・たちばなのはやなり さんじゅうじょうさっし 「子有病或」

一般書道手本ー1428

 

 

 




 

 

 

 

 





本当の一歩は、
無駄な百万歩よりも価値がある。
自分の力を信用している人は、
エンドレスな無駄を続ける。


一般 書道 手本1427 臨書 伝・橘逸勢 三十帖策子 でん・たちばなのはやなり さんじゅうじょうさっし 「有病或男」

一般書道手本ー1427

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 



自分の力を過信し、
手柄を実力だと思い、
失敗を他人のせいにする。

本当は何もしていない。
いや、やればやるほど悪くなる。

人間のやる事はそんなもの。
他力本願結構。
書では他力のことを「陰陽」と言う。


2007年11月16日

一般 書道 手本1426 臨書 伝・橘逸勢 三十帖策子 でん・たちばなのはやなり さんじゅうじょうさっし 「女者或自」

一般書道手本ー1426

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 



この法帖の中で「女」という字は憧れで、
そして中々書けない字である。
今回も少々軽くなってしまった。


一般 書道 手本1425 臨書 伝・橘逸勢 三十帖策子 でん・たちばなのはやなり さんじゅうじょうさっし 「年不生男」

一般書道手本ー1425

 

 

 

 


 

 

 

 

 





しかし、何故楷書の始筆や終筆が
こういう形になったのかが良く分かる。
要するに動きから来ているのだ。
それは単に押さえるといった事だけではなく、
書き手の個性や表現も含んでいる。


一般 書道 手本1424 臨書 伝・橘逸勢 三十帖策子 でん・たちばなのはやなり さんじゅうじょうさっし 「二十三十」

一般書道手本ー1424

 

 

 




 

 

 

 

 

 



何故か、線が一回り太くなり、
筆の開閉が大胆になった。
もう、どうなるか分からない。


2007年11月13日

一般 書道 手本1423 臨書 伝・橘逸勢 三十帖策子 でん・たちばなのはやなり さんじゅうじょうさっし 「十年乃至」

一般書道手本ー1423

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 



書を構成する物と
人と
自然と
文明は同じ物で出来ている。
いや、同じでなければならない。
接点が無くて、どうして違いが生まれるだろうか。

私は書家なので
これ以上詳しくは書かない、
作品から無言の言葉を聞いて欲しい。


一般 書道 手本1422 臨書 伝・橘逸勢 三十帖策子 でん・たちばなのはやなり さんじゅうじょうさっし 「婦人五年」

一般書道手本ー1422

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 



この書の怪しげな力に
吸い込まれてしまうのは私だけではあるまい、
一緒について行ってしまおうではないか、
さあ。


一般 書道 手本1421 臨書 伝・橘逸勢 三十帖策子 でん・たちばなのはやなり さんじゅうじょうさっし 「鏃即出若」

一般書道手本ー1421

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 



そして、最後に自分が立っている。
この画面の中から
真顔でこっちを見ている。


2007年10月30日

一般 書道 手本1420 臨書 伝・橘逸勢 三十帖策子 でん・たちばなのはやなり さんじゅうじょうさっし 「及食之箭」

一般書道手本ー1420

 

 

 

 


 

 

 

 

 





私は作品に何も関わらない。
故に作品自体は自由になれる。
作家は作品を支配してはならない。


一般 書道 手本1419 臨書 伝・橘逸勢 三十帖策子 でん・たちばなのはやなり さんじゅうじょうさっし 「遍安瘡中」

一般書道手本ー1419

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 



全ては常に変化する。
同じ事をやっていては欲しい物が手に入らない。
対象によって捉え方は様々で、
そう言う意味に於いて
「楽」は存在しない。


2007年10月26日

一般 書道 手本1418 臨書 伝・橘逸勢 三十帖策子 でん・たちばなのはやなり さんじゅうじょうさっし 「呪一百八」

一般書道手本ー1418

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

作らない。
下手を出す。

これも芸術表現の一つです。


一般 書道 手本1417 臨書 伝・橘逸勢 三十帖策子 でん・たちばなのはやなり さんじゅうじょうさっし 「年蘓三両」

一般書道手本ー1417

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

不足は多々あれども
それに増す個性有り。

今回は細かい所は無視しました。


2007年10月16日

一般 書道 手本1416 臨書 伝・橘逸勢 三十帖策子 でん・たちばなのはやなり さんじゅうじょうさっし 「不出以十」

一般書道手本ー1416

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

そして、とんでもない所に力が入る。
才能の無い私には理解不能なので、
「ああ、そうですか」
と、そのままにしておく。


一般 書道 手本1415 臨書 伝・橘逸勢 三十帖策子 でん・たちばなのはやなり さんじゅうじょうさっし 「筋骨拔之」

一般書道手本ー1415

 

 

 




 

 

 

 

 

 

 

しかし何故ここまで画と画を重ねるのだろうか。
印象としては、やっぱり内側に力が入る。
離れている所では外側に向かって力が作用する。
二つのバランスは、
この書に於いて「人」のスケールであり、
自然のそれに少しも引けを取っていない。


一般 書道 手本1414 臨書 伝・橘逸勢 三十帖策子 でん・たちばなのはやなり さんじゅうじょうさっし 「所中鏃入」

一般書道手本ー1414

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

この法帖の特徴は、
決してチャラチャラ上昇しない。
下へ下へ深く沈んで行き、
内側を充実させる。


一般 書道 手本1413 臨書 伝・橘逸勢 三十帖策子 でん・たちばなのはやなり さんじゅうじょうさっし 「男子為箭」

一般書道手本ー1413

 

 

 




 

 

 

 

 

 

 

手本ということを意識しました。
しかし、このスケールは譲りません。


2007年10月06日

一般 書道 手本1412 臨書 伝・橘逸勢 三十帖策子 でん・たちばなのはやなり さんじゅうじょうさっし 「易生或諸」 

一般書道手本ー1412

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 



人間の能力は素晴らしい。
自然から搾取し、
マルチ商法の様に破綻するのが分かっていて
今が良ければいいとばかり
ドンドン手を広げて行っているのに対して、
片やこのような書が存在する。
必要最小限で立派に成り立っている。


一般 書道 手本1411 臨書 伝・橘逸勢 三十帖策子 でん・たちばなのはやなり さんじゅうじょうさっし 「齊中兒即」

一般書道手本ー1411

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 



原帖に近い書き方が出来れば、
そのイメージの表現は成功したと言える。
臨書は全く創作の練習である。


一般 書道 手本1410 臨書 伝・橘逸勢 三十帖策子 でん・たちばなのはやなり さんじゅうじょうさっし 「塗於産女」

一般書道手本ー1410

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 



一本の線に何度も力を加える。
それがこの法帖に於いての臨書の仕方である。


2007年10月02日

一般 書道 手本1409 臨書 伝・橘逸勢 三十帖策子 でん・たちばなのはやなり さんじゅうじょうさっし 「水和磨之」

一般書道手本ー1409

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

短い横画も右上がりに書いて下げる。
ハネは力を抜かず、真横に行って小さく止める。
筆の角度は「直」を多用するが、
「側」があるから、立ち上がっ時、重さが生まれる。


一般 書道 手本1408 臨書 伝・橘逸勢 三十帖策子 でん・たちばなのはやなり さんじゅうじょうさっし 「遍以無蟲」

一般書道手本ー1408

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

深く見えて来る毎に、筆先の通る所が変わる。
そして線の質が良くなる。
物の質が高いと言う事は、
多くの内容を含んでいると言う事である。


2007年09月28日

一般 書道 手本1407 臨書 伝・橘逸勢 三十帖策子 でん・たちばなのはやなり さんじゅうじょうさっし 「根呪之七」

一般書道手本ー1407

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

しかし、こんな遠くの時代の物を手本に出来るなんて
人間だけです。
(橘逸勢は空海と同時代の人。共に唐へ行き、
その時これを書いた。)



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